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アメリカ人観光客は日本企業からの英語メールをどう見える?

目次

訪日外国人旅行者が増えるなか、自治体の観光担当者やDMO、ホテル、旅行会社、観光施設などにとって、外国人観光客からの英語での問い合わせにどう対応するかは、ますます重要な課題になっています。

「英語で返信できれば十分」と考えて、翻訳ツールやテンプレートを使って対応している企業も少なくありません。

しかし、アメリカ人観光客の立場から見ると、英語メールは単に「意味が通じるか」だけではありません。

自然な英語で、分かりやすく、相手の質問にきちんと答えているか

そして、その印象が「この会社にお願いして大丈夫そう」と感じるかどうかにつながることがあります。

本記事では、アメリカ人観光客が日本企業から届く英語メールをどのように受け止めるのか、そしてなぜネイティブレベルの英語コミュニケーションがインバウンド対応で価値を持つのかを解説します。

※本記事は、英語を母語とするネイティブスピーカー、Matthewの日本での経験や、外国人との英語コミュニケーションに関する視点をもとにした内容です。すべてのアメリカ人観光客に当てはまるとは限りませんが、英語対応を考える際の一つの参考としてご活用ください。

「意味が分かる英語」と「自然な英語」は違

日本企業が外国人観光客に送るメールを見て、アメリカ人が内容を理解できることは珍しくありません。

しかし、

「理解できる」=「自然に感じる

とは限りません。

例えば、日本語をそのまま英語に翻訳すると、文法的には間違っていなくても、ネイティブスピーカーには少し不自然に聞こえることがあります。

よくある

Thank you for your inquiry.
We are sorry, but your requested date is difficult.
Please consider another date.

意味は伝わります。

しかし、アメリカ人向けのカスタマーコミュニケーションとしては、もう少し自然で親切な表現にすることができます。

例えば、

Thank you very much for getting in touch. Unfortunately, we don’t have any availability on your requested date. If you have some availability on a different day, we will do our best to accommodate you.

とすれば、単に「無理です」と伝えるのではなく、

「残念ですが、その日は空きがありません。もし日程を調整できるのであれば、代替日をご提案できます

という、より前向きなコミュニケーションになります。

この違いは小さく見えるかもしれません。

しかし、外国人観光客にとっては、その企業がどのくらい親切で信頼できるのかを判断する材料になることがあります。

アメリカ人観光客が英語メールで気にするポイン

では、アメリカ人観光客は日本企業からの英語メールのどこを見ているのでしょうか。

もちろん個人差はありますが、インバウンド対応では特に次のポイントが重要です。

 

  1. 質問にきちんと答えている

外国人観光客からの問い合わせには、複数の質問が含まれていることがあります。

例えば、

  • 予約できますか?
  • 料金はいくらですか?
  • 子どもも参加できますか?
  • 駅からどうやって行けますか?
  • 英語ガイドはありますか?
  • クレジットカードは使えますか?

といった内容です。

ところが、テンプレートを使った返信では、質問の一部にしか回答していないケースがあります。

旅行者からすると、

「結局、自分の質問には答えてもらえなかった

という印象になってしまいます。

英語の正確さだけでなく、相手が何を知りたいのかを読み取って回答する力が重要です。

 

  1. 直訳ではなく「英語として自然」

日本語のビジネスメールでは自然な表現でも、英語では不自然になることがあります。

例えば、日本語の「ご検討ください」をそのまま、

Please consider it.

とすることはできます。

しかし、状況によっては、

We hope you’ll consider this option.

Please let us know if this option works for you.

などのほうが、相手にとって自然に感じられる場合があります。

英語メールでは、単語や文法を正しくするだけでなく、英語圏で実際に使われているコミュニケーションの感覚が求められます。

 

  1. 「冷たい」印象になっていない

日本語では、簡潔な文章は丁寧でビジネスライクに感じられます。

一方、英語のカスタマーサービスでは、必要な情報だけを短く並べることで、場合によっては少し冷たい印象になることがあります。

例えば、

Your reservation is confirmed.
Check-in is at 3 p.m.
Check-out is at 10 a.m.

これは情報としては正確です。

しかし、

We’re pleased to confirm your reservation. We look forward to welcoming you! Check-in begins at 3 p.m., and check-out is at 10 a.m.

とすれば、より温かみのある印象になります。

インバウンド観光では、メールも**「接客の一部」**です。

ホテルや旅館、観光施設、ツアー会社などでは、問い合わせへの返信が旅行者にとって最初の接点になることもあります。

 

  1. 「日本人が書いた英語」だから悪いわけではな

ここで重要なのは、

「ネイティブが書いていない英語=悪い英語」ではな

ということです。

日本人スタッフが英語を使って丁寧に対応すること自体は、もちろん素晴らしいことです。

問題になるのは、外国人観光客とのコミュニケーションにおいて、

  • 表現が不自然
  • 意図が伝わりにくい
  • 質問への回答が不足している
  • 曖昧な表現が多い
  • 日本語特有の表現を直訳している

といった状態が続くことです。

特に、予約・キャンセル・料金・アクセス・アレルギー・参加条件など、誤解が許されない内容では、自然で明確な英語が大きな意味を持ちます。

「翻訳ツールがあるから大丈夫」ではない理由

現在はAIやオンライン翻訳サービスを使えば、日本語を大抵自然な英語に変換できます。

これはインバウンド事業者にとって便利なツールです。

しかし、翻訳ツールには一つ大きな問題があります。

それは、

「何をどう伝えるべきか」までは自動的に判断できない場合がある

ということです。

例えば、外国人旅行者が、

Is there any way to get there without a car?

と問い合わせてきたとします。

この質問に対して、

Yes, you can use public transportation.

だけでは、十分な回答とは言えません。

旅行者が本当に知りたいのは、

  • どの駅から行くのか
  • 電車なのかバスなのか
  • どのくらい時間がかかるのか
  • 乗り換えが必要なのか
  • 最寄り駅から徒歩なのか
  • バスの本数は多いのか

といった具体的な情報かもしれません。

つまり、重要なのは単純な「翻訳」ではなく「コミュニケーション」です。

こんな英語メールは一度見直してみましょ

以下のようなメールを日常的に送っている場合は、ネイティブチェックを検討する価値があります。

チェックポイン

  • 「Thank you for your inquiry.」だけで始まり、その後が直訳調になっている
  • 日本語の文章構造をそのまま英語にしている
  • 問い合わせに対する回答が一部抜けている
  • 「Please consider it.」など同じ表現を頻繁に使う
  • 料金や予約条件が分かりにくい
  • 英語メールを書くたびにスタッフがかなり時間を使っている
  • Google翻訳やAIの文章をほぼそのまま送っている
  • 英語として自然かどうか社内で判断できない
  • 「失礼ではないか」「冷たい印象ではないか」が分からない

一つでも当てはまるなら、英語メールの対応方法を見直すことで、外国人旅行者とのコミュニケーションを改善できる可能性があります。

AI・翻訳ツールとネイティブチェックを組み合わせ

AIや翻訳ツールを使わないほうがいい、という話ではありません。

むしろ、インバウンド事業者にとってAIは有効なツールです。

おすすめなのは、

AI・翻訳ツールで作成ネイティブが確認必要に応じて修

という流れです。

特に、

  • 重要な顧客への返信
  • 高額な旅行商品の問い合わせ
  • VIP旅行者への対応
  • クレーム対応
  • キャンセル・返金関連
  • 海外メディア・旅行会社への対応

などでは、ネイティブチェックを入れることで安心感が高まります。

英語対応は「コスト」ではなく「インバウンドへの投資

外国人観光客への英語対応を、

「外国人から問い合わせが来たときに仕方なくやる業務

と考えるのは、少しもったいないかもしれません。

英語での問い合わせは、すでにその旅行者があなたの地域やサービスに興味を持っている証拠です。

つまり、問い合わせを受けた時点で、

「予約につながる可能性のある見込み客

になっています。

だからこそ、英語メールへの返信は重要です。

適切な英語で、

  1. 質問に答える
  2. 不安を解消する
  3. 日本ならではの魅力を伝える
  4. 次の行動を分かりやすく案内する

ことができれば、単なる問い合わせ対応から、予約・来訪につなげる接客へと変えることができます。

外国人観光客への英語対応でお困りではありませんか

「英語のメールを毎回作るのに時間がかかる」

「AIで翻訳しているが、自然な英語なのか分からない」

「外国人からの問い合わせに、どこまで説明すればいいか分からない」

「観光協会・DMOとして、海外向けにもっと自然な英語を使いたい」

「ホテル・旅館・観光施設の英語対応を改善したい」

このような課題がある場合、単純な翻訳ではなく、外国人旅行者の視点に立った英語コミュニケーションを見直してみてはいかがでしょうか。

英語ネイティブによるメール作成・チェック・翻訳・インバウンド向け英語コンテンツ制作を活用することで、スタッフの負担を減らしながら、外国人旅行者により伝わりやすい情報発信を実現できます。

「意味が通じる英語」から「安心して予約したくなる英語」へ

インバウンド対応の英語を改善したい自治体、DMO、観光事業者の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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