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海外からの英語問い合わせ、どう対応する?ネイティブスピーカーが解説

目次

訪日外国人旅行者(インバウンド)が増える中、自治体の観光担当者やDMO、観光施設、宿泊施設、旅行会社、地域の観光事業者にとって、海外の人からの英語問い合わせへの対応力はますます重要になっています。

「英語の問い合わせが来たけれど、何と返信すればいいのかわからない」

「翻訳ツールを使って返信しているが、自然な英語になっているか不安」

「外国人のお客様からの問い合わせ対応まで、社内で手が回らない」

こうした悩みを抱えている観光事業者は少なくありません。

実は、英語での問い合わせ対応では、単に日本語を英訳するだけでは十分ではありません。海外旅行者が何を知りたいのかを理解し、相手の立場に立って、わかりやすく回答することが重要です。

この記事では、英語を母語とするMatthewの視点と実体験をもとに、訪日外国人からの英語問い合わせに対応する際のポイントを解説します。

この記事は、英語を母語とする専門家が、日本の観光・インバウンド分野で外国人旅行者とコミュニケーションする中で得た経験や考え方をもとにしています

日本人が「正しい英語」と考えている表現でも、ネイティブスピーカーから見ると、少し不自然だったり、意図が伝わりにくかったりするケースがあります。

一方で、英語対応に必要なのは、必ずしも難しい英語ではありません。

「相手にとってわかりやすい英語」を使うこと

これが、外国人旅行者への問い合わせ対応で最も重要なポイントの一つです。

なぜ「英語を翻訳するだけ」では問い合わせ対応が難しいのか?

海外の人から問い合わせを受けたとき、多くの事業者がまず考えるのは、

「この日本語を英語に翻訳すればいい」

という方法です。

もちろん、直訳や翻訳ツールは非常に便利です。しかし、観光分野の問い合わせ対応では、それだけでは十分ではない場合があります。

例えば、日本語で、

「当施設では団体のお客様にも対応しております。詳細につきましてはお問い合わせください。」

と書かれていたとします。

これをそのまま英訳しても、外国人旅行者にとって「では、具体的に何を問い合わせればいいのか」「何人から団体なのか」「予約は可能なのか」がわからないかもしれません。

外国人旅行者が本当に知りたいのは、単なる文章の翻訳ではなく、

  • 何人まで対応できるのか
  • 予約は必要なのか
  • 何日前までに連絡すればいいのか
  • 英語ガイドはいるのか
  • 支払い方法は何か
  • 所要時間はどのくらいか
  • アクセスはどうすればいいのか

といった旅行者が実際に行動するための情報です。

そのため、英語問い合わせへの対応では「翻訳」だけではなく、内容の整理とコミュニケーションそのものが重要になります。

ネイティブからの英語問い合わせでよくある5つの問題

1. 日本人にはわかる情報が、海外の人にはわからない

日本人向けの観光情報では、地域の人なら当然知っていることが省略されている場合があります。

例えば、

「駅から徒歩10分」

と書いてあっても、外国人旅行者にとっては、

  • どの駅なのか
  • 何番出口なのか
  • 駅からどの方向なのか
  • 荷物を持って歩きやすいのか

などが重要です。

日本人向けの情報をそのまま英訳するのではなく、外国人旅行者の視点で情報が足りているかを確認する必要があります。

2. 「丁寧な英語」が必ずしも「わかりやすい英語」ではない

日本語では、丁寧に説明することが良いコミュニケーションにつながります。

しかし、英語では、長く複雑な文章にするほど伝わりにくくなる場合があります。

例えば、一つの文章に複数の条件を詰め込むよりも、

You can visit the museum without a reservation.
However, reservations are required for groups of 10 or more people.
Please contact us at least three days in advance.

のように、情報を分けたほうが理解しやすくなります。

重要なのは、難しい英単語を使うことではなく、相手が一度読んだだけで理解できることです。

3. 「日本では普通」が海外の人には普通ではない

外国人旅行者からの問い合わせでは、日本独特のルールについて質問されることがあります。

例えば、

  • 靴を脱ぐ必要があるか
  • 現金しか使えないか
  • チップは必要か
  • 荷物を預けられるか
  • 予約時間に遅れた場合どうなるか
  • 子どもも参加できるか
  • タトゥーがある場合利用できるか
  • Wi-Fiがあるか

などです。

日本人にとっては説明する必要がないように感じる情報でも、海外の人にとっては旅行前に確認しておきたい重要事項です。

「これくらいは知っているだろう」と考えず、旅行者が不安に思いそうな点を先回りして説明することが、良いインバウンド対応につながります。

4. 問い合わせへの返信が遅い

外国人旅行者は、日本に到着してから問い合わせをするとは限りません。

旅行の数週間前、場合によっては数か月前から、

「このツアーは予約できますか?」

「英語ガイドはありますか?」

「この日に営業していますか?」

と問い合わせることがあります。

返信が遅いと、旅行者は別の観光施設やツアーを選んでしまう可能性があります。

特に予約や購入につながる問い合わせの場合、英語対応のスピードそのものが販売機会に影響することがあります。

5. 「No」と答えて終わってしまう

これは、インバウンド対応で特に改善できるポイントです。

例えば、旅行者から、

“Can I visit your facility on Monday?”

と聞かれ、月曜日が休館日だったとします。

単純に、

“No. We are closed on Mondays.”

と回答することもできます。

しかし、より親切な対応なら、

“Unfortunately, we are closed on Mondays. We are open from Tuesday to Sunday, from 9:00 a.m. to 5:00 p.m. If possible, we would be happy to welcome you on another day.”

と伝えられます。

つまり、「できません」で終わらず、「代わりに何ができますか?」まで考えることが重要です。

これは問い合わせ対応を「カスタマーサービス」から「集客・販売機会」へ変える考え方でもあります。

ネイティブスピーカーが考える「良い英語問い合わせ対応」4つのポイント

ポイント1:まず「相手が何を知りたいのか」を理解する

英語の文章を翻訳する前に、問い合わせの目的を考えます。

例えば、

“Is it possible to book a private tour for 6 people next Friday?”

という問い合わせなら、旅行者が知りたいのは単なる「可能/不可能」ではありません。

実際には、

  • 6人で予約できるか
  • プライベートツアーがあるか
  • 来週金曜日に開催可能か
  • 空きがあるか
  • 料金はいくらか
  • 予約方法は何か

といった情報が関係しています。

質問の「表面」ではなく、旅行者の目的を理解することが大切です。

ポイント2:最初に結論を書く

英語のメールでは、長い前置きよりも、最初に回答を示したほうが親切です。

例えば、

Thank you for your inquiry.
Yes, we can arrange a private tour for six people next Friday.

と最初に結論を伝えます。

その後に、

  • 時間
  • 料金
  • 集合場所
  • 支払い方法
  • 予約方法

などの詳細を説明します。

「結論 → 詳細 → 次のステップ」という構成は英語対応で非常に使いやすい形式です。

ポイント3:次に何をすればいいのかを明確にする

良い問い合わせ対応は、回答して終わりではありません。

旅行者が次に何をすればいいのかを明確にします。

例えば、

If you would like to book, please send us your preferred date and the number of participants.

と書けば、旅行者は次に何を送ればいいのかわかります。

さらに、

Once we receive this information, we will confirm availability and send you the booking details.

とすれば、その後の流れも明確です。

これは問い合わせを予約や利用につなげるための重要なポイントです。

ポイント4:英語では「情報を整理する」

長い文章の中に情報を詰め込むより、箇条書きを使ったほうがわかりやすい場合があります。

例えば、

Tour information:

  • Duration: Approximately 2 hours
  • Group size: Up to 8 people
  • Price: ¥15,000 per group
  • Meeting point: XXX Station
  • Advance booking: Required

このように整理すると、旅行者が必要な情報をすぐに確認できます。

英語対応では、英語力だけでなく情報設計も重要です。

「英語ができる人」ではなく「海外旅行者を理解できる人」へ

インバウンド対応で本当に重要なのは、英語の文法知識だけではありません。

外国人旅行者が、

何を不安に感じているのか。
何を知りたいのか。
どこで予約をやめてしまうのか。
どの情報があれば安心して購入できるのか

を理解することが重要です。

だからこそ、英語ネイティブによるチェックや問い合わせ対応には価値があります。

単純に「日本語を英語にする」のではなく、

「外国人旅行者に伝わる形にする

ことが目的だからです。

英語問い合わせ対応は、インバウンドの「売上につながる入口」

英語で問い合わせをしてくる旅行者は、すでにあなたの地域や施設、サービスに興味を持っている可能性があります。

つまり、問い合わせは単なる質問ではなく、将来の予約・購入につながるリードでもあります。

そのため、

「英語が苦手だから、とりあえず翻訳して返信する」

のではなく、

「この問い合わせを、どうすれば予約や利用につなげられるか?」

という視点を持つことが重要です。

例えば、

問い合わせ

迅速な回答

不安を解消

具体的な予約方法を案内

予約・購

という流れを作ることができます。

この視点を持つだけでも、英語問い合わせ対応の意味が大きく変わります。

英語問い合わせに困ったら、ネイティブによる対応・チェックという選択肢も

外国人旅行者からの問い合わせが増えているものの、

  • 英語を話せるスタッフがいない
  • 担当者によって英語の品質に差がある
  • 翻訳に時間がかかる
  • 返信内容が本当に自然な英語なのか不安
  • 英語での問い合わせを予約につなげられていない
  • 海外の人からのクレーム対応が難しい

という場合は、英語ネイティブによるサポートを活用する方法があります。

特に自治体、DMO、観光協会、宿泊施設、観光施設、ツアー会社などでは、「英語翻訳」だけではなく「外国人旅行者とのコミュニケーションそのもの」を外部に任せることで、担当者の負担を減らしながら対応品質を高めることができます。

英語ネイティブの視点を取り入れることで、「文法的に正しい英語」だけではなく、外国人旅行者にとって自然で、わかりやすく、行動につながる英語を目指すことができます。

まとめ:英語問い合わせ対応は「翻訳」ではなく「おもてなし」

外国人旅行者への英語対応で大切なのは、難しい英語を使うことではありません。

重要なのは、

  1. 旅行者が本当に知りたいことを理解す
  2. 最初に結論を伝え
  3. 情報をわかりやすく整理す
  4. 日本人には当たり前の情報も必要に応じて説明す
  5. 次に何をすればいいのかを明確にす
  6. 「できません」で終わらず代替案を提示す
  7. 問い合わせを予約・利用につなげ

ことです。

そして何より、英語問い合わせへの対応も、日本のおもてなしの一部です。

外国人旅行者にとって、最初に接する日本人が、ホテルのスタッフでも観光ガイドでもなく、問い合わせメールに返信してくれた担当者であることもあります。

その一通のメールが、「この地域に行ってみたい」「この施設を利用してみたい」と思ってもらうきっかけになるかもしれません。

英語問い合わせを単なる業務ではなく、インバウンド集客のチャンスとして捉えること

それが、これからの観光事業者にとって重要な視点になるでしょう。

英語での海外の人対応を外部に依頼したい観光事業者様へ

ネイティブから届いた英語問い合わせへの返信、英語メール対応、外国人旅行者向けFAQ・案内文の作成、ウェブサイトを翻訳やチェックなど、実際の外国人旅行者とのコミュニケーションを英語ネイティブの視点からサポートすることが可能です。

「この英語メールにどう返信すればいいかわからない」「海外の人からの問い合わせ対応を社内だけで行うのが難しい」といった場合も、お気軽にご相談ください。

自治体・DMO・観光協会・宿泊施設・観光施設・旅行会社など、インバウンド対応を強化したい事業者様からのご相談をお待ちしています。

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